どうしてこう環境改善を嫌がる人達が多いのか理解できない。

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ブコメを読んでいて不思議なんですが、どうしてこうみんな経営者を甘やかしたがるのか理解できない。誤解を恐れずに極端な表現をすれば、経営者の仕事っていうのは、「労働者が必死に仕事をしなくても儲かる事業にすること。」が第一なんだと思います。これができない場合に、他の能力が問われることになるんですから。労働者が必死にならないと儲からないってことは、経営者が無能か、仕事をしていないのかのどちらかですね。どう読んでもこれは、経営者が現場に責任を押し付けているだけではないかと思いますが、何か?労働者の権利を侵害しないとまわらない事業の仕方をしている時点で経営者失格と言ってしまって良いと思う。

そして労働環境改善に反対する人達の多さが気になります。経営者目線の労働者が多ければ、多いほど経営者に楽をさせていることが、理解されていないんでしょうね。労働者自身が待遇改善を求めない限り、待遇は改善されず不幸になるだけなのに。(日本型組織のあり方の悪い側面を丸出しにしていますよね。)こういう人達は自分自身の権利のために戦えないような人達だから、他人の権利の侵害に対しても平気なのでしょう。他人の権利が侵害される社会ていうのは、自分の権利が侵害される(かもしれない)社会なのにねぇ。「自分が不幸だから、お前を不幸になれ!」という考え方は、全体として不幸が増大するだけで、誰も幸せにならないのにねぇ。

マクロな視点から考えれば、これも不景気が大きな一因ですね。もし、好景気ならば、労働者にとって、厳しい労働環境しか提供できないと、より良い労働環境を求めて(特に優秀な)労働者は転職してしまいますからね。より良い待遇を提供できる優れたビジネス(より高付加価値なビジネス)を行っている企業に人は移り、劣った企業は儲からず優れた人材を雇えないため業績不振に陥ります。これが好景気なんですよね。不景気が構造改革を推進するのって、こういう点からも疑わしいと思いますけどねぇ。誰だよ、ゾンビ企業をぶっ潰して景気回復とか無責任に言う人は・・・

景気回復すれば、自然とブラック企業社畜根性は減るというのが私の考えなんですが、実際のところどうなのだろう。社会人になってから、景気回復を実感したことないので、わからないなぁ。

こういうのって、バリアフリーなんかへの無理解にも通じやすいと思うんだけどね。ハンディキャップのある人達が働きやすい社会って、健常者にとってはより働きやすい社会であり、暮らしやすい社会だと思うんだけど。ハンデキャップのある人達にっても健常者と同じように働けるってことは、健常者も楽に働けるってことなんだけどね。誰にとっても、できるように仕事の要件定義がされれば、誰にとっても働きやすくなるのに。仕事の要件定義っていう一番大事なことを経営者が真面目にやっていないのに、現場がどおして真面目に仕事をしなくちゃいけないと考えられるのだろう?

公務員思考乙という人には、社畜乙と答えておこう。